1、リスキリング政策
リスキリングは国が主体となり、岸田首相は当時、今後5年間でリスキリングに対する支援を1兆円投じると発表し、一気にリスキリングという言葉が浸透しました。
政府の目的は「リスキリングで新しいスキルや知識を習得することで生産性を向上させ社会全体の賃上げをするため」です。
これには違和感を感じます。リスキリングして生産性向上と賃金引き上げに貢献しろと、、つまり、もっと働けと、、みたいな捉え方をするとゲンナリしますが、一方で、日本は52.6%が読書すらしない…世界一学ばない国という調査結果もあります。これも問題です。

2、本当のリスキリング「クリエイティブ・マネジメント」とは何か?
講師をしていると、学んでいない社会人の多さを実感します。とうよりも好奇心や探究心を持たない大人が多いということです。いまさら「学び」、、と思うかもしれませんが、社会人の学びは大学受験や国家試験とは違い社会の変化や新しい価値観を知ることで変化の激しい社会での判断基準や生きる工夫につなげることです。AIが社会にどんどん進出してきている中で、人間の仕事はAIが出す多くの「正解」を判断することになっていきます。会社の制度で仕方なく学ばされているか、自分の将来、キャリアの為に学ぶか?今の学びがこれからの生き方を左右します。「クリエイティブ・マネジメント」の研修では、「学ばせる」よりも「学びたくなる」を重視しています。今社会がどうなっているのか?なぜ新規事業が必要なのか?自律的に創造&想像するスキルをどうやったら身につけられるのか?生きるための気づきは企業の生産性向上だけでなく、個人のスキル向上に確実に繋がります。
3、MBA(経営学修士)とキャリア
リスキリングブーム?のおかげで研修の依頼をいただいている自分が言うのもなんですが、、
ちょっと疑問に感じていて、例えば海外でMBA(経営学修士)を取ると確実にキャリア(給料も)が上がります。自己投資額でいえば、アメリカMBA取得にかかる相場は1300〜2000万円だそうです。
それでも1年間に10万人のMBA取得者を輩出し、上場企業の部長職の4割がMBA以上の学位を保有しているそうです。
つまり、キャリアに直結するというインセンティブがあるわけです。ところが日本ではどうでしょう?
「学ぶ」つまり知恵をつけても使う場所がない、使い方がわからないのに「学ぶ」価値って本当にあるでしょうか?
自律的に「学ぶ(知る)」→「行動する」→「スキルアップ」→「キャリアアップ」→新しい価値(報酬)を生み出す。この構造が希薄な日本にリスキリングの意味ってあるでしょうか?学んだことが自分のキャリアとなり、自社のあるいは個人の豊かさ(報酬に限らず)に繋げられるのだろうか?
そういった日本の環境では学びが経験に結びつけられないままメソッドだけ、つまり知識は豊富だが、経験に乏しいビジネスパーソンや経営者が量産されるということになります。これは悲しい結末しか見えてきません。
MBAの取得者数は、日本では2020年時点で年間約4,000~5,000人とされています。環境が違いすぎるとはいえ、リスキリングしたところで、、、となってしまう可能性が今後さらに露呈してくるのではないかと思われます。
4、学ぶことのインセンティブ
つまり、自ら学ぶことが、どんなインセンティブがあるかを明確に示すことができなければ意欲も自律もあり得ないと思います。短期的な学習や正解を覚え込んだだけの知識はAIの時代に優位性にはつながりません。
講師として雇っていただいた企業には言いずらいことですが(思いっきり言ってますが)、自律的に本気で学んで行動してこの会社ではない!と気づいたら、どんどんジョブホップして自分が本気でやりたい仕事に就けば良いと言っています。
逆に、幸運にも、本気でやりたい仕事が自社の中みつかれば、あなたが属する企業は結果として新規事業=新たな価値創造につながり、自らもスキルアップし、自己実現=幸福度にもつながります。
そのためには、まず組織が今までのようなカルチャーを革新(リノベーション)して、意思のある働きたい人才を活かせる環境を作っておくことが前提条件になります。
5、『クリエイティブ・マネジメント』研修
学ばせる制度だけ作るのではなく、自ら学んでスキルアップできる環境や人才を活かせる環境を作り、そこで身につく経験をしっかりキャリアとして実現できる環境を前提としてください。それが理解し、実践できない企業で研修講師や伴走支援をしていも、お金の無駄ですし、最悪の場合、退職者を増やすだけなので私を起用するのはやめた方がいいです。
上記のことは『クリエイティブ・マネジメント』の研修や伴走支援の提案をする時、必ず経営陣にご説明しています。だからこそ、確実に組織のエンゲージメントや働きがいが向上し、創造的で自立した組織にリノベーションできるのです。
<JVCケンウッド社の「クリエイティブ・マネジメント」参考事例>
『社長から高評価・「働きがい」数値の劇的向上、組織変革パートナーはセミナー登壇者』
”私たちの部門は「働きがい」「職場の活気」「同僚からのサポート」「上司からのサポート」の4項目において、1年前よりも劇的な数値向上が見られました。”
→ https://visasq.co.jp/case/jvckenwood-2
VUCAと呼ばれる先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代で、従業員だけでなく経営陣も主体的に学び、判断力や創造性を身につけて組織をリノベーションしてい行くことが、組織の持続可能性に繋がります。